2012年11月18日

文章鍛錬

 面白い文章の基本は、見やすく・読みやすく・わかりやすくだと思う。

 見やすさとはその原稿に読者がふれた際。決して拒絶反応を起こすことなくスムーズに視野に入るよう、体裁に配慮するということ。

 これはレイアウトが関わる部分も大きい。無駄な囲み罫線・地紋はNG。写真・見出しのバランスを欠いた本文の級数や字間・行間もNG。基本は白地に黒文字。加えてホワイトスペースの有効活用だ。文章においては余白も立派なデザインなのだから。

 読みやすさとは、文章にリズムがあるか否か? ということ。

 それは音読してみればよくわかる。一字一句が、どれだけ滑らかに口をついて出てくるか? 来ないか? 読みやすい文章ほど言葉が巧みに韻を踏みテンポが良く、句読点の位置も的確なのがわかるハズ。

 ただ、これにはある程度熟練が必要。先達の名文(小説・インフィクション)に触れる機会を増やし、読み手としての感性を研ぎすます作業は必要だろう。 

 わかりやすさとは、書き手があくまで読者目線に立ち、そこから下がりはしても決して上になるべからず、ということ。

 慣用句以前の難解な熟語を自らの語彙をひけひらかすように多用したり、他ジャンルの専門用語を使用したり、意味の浸透度が低いカタカナを濫用したりは厳禁、と肝に命じるべき。

 が、無駄に高学歴な輩ほどこの錯誤を犯しやすいのも事実だ。老若男女すべてに“開かれた”文章は、高校生レベルの国語力で十分こと足りる。

 大事なのは、上手い文章イコール面白い文章とは限らない、ということ。技巧に走った独りよがりな物言いほど鼻に付くものはない。読者を唸らせる前に、まず楽しませる。これを念頭に書き続けていきたい。

posted by 彦左小路郎 at 23:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 物書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まさにその通り。読めない文字は文字にあらず。読者が読み続けることを諦めるような文章は極力避けたいものだし、そういった意味で池上彰氏の甘咬み具合は、多くの国民を悶絶させたってことですな。
Posted by 出歯亀 at 2012年11月21日 17:09
読めない文字が意味を成さないように、読み手の立場になって心地良いリズムを刻めるか否かが文章の良し悪しですね。
Posted by 出歯亀 at 2012年11月24日 15:00
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