2014年11月16日

13日金曜

 6月13日・金曜。

 呑むつもりはなかった。

 なのに、どうしても呑まなければならない夜というものがある。この日がちょうどそんなときだった。

 電車が止まったのだ。

 東武東上線の某駅間で人身事故があったという。お客様救出やら現場検証やらで列車の運転を一時停止するという。上り下り双方でダイヤが大幅に乱れており、列車の運転再開にはかなりの時間がかかるという…。

 和光市は有楽町線の下り方面終点である。乗客は、そこから東上線に乗り換え各自最寄り駅へ向かう。ゆえに、ダイヤが乱れると大変なことになる。有楽町線から吐き出される乗客が、皆、和光市駅のプラットホームで足止めをくらうのだ。まさに夏のイモ洗い状態、アリの這い出るすきもなしである。

 こんな地獄絵図の中で悠長に構えていられる性分ではない。ダイヤが乱れるということは各駅の終点時間がそれだけ繰り下がるということでもある。小一時間ぐらい酒を呑む余裕はできそうだ。いったん改札を抜け、近場で一杯やりつつ運転再開を待った方が精神衛生上よろしかろう。そう決めた。

 というわけで訪ねた「さくら水産 和光市店」(さくすい)。同店はビル2階にあり、窓際のテーブル席からは駅プラットホームの状況が一望できる。そこへ腰をかけ、ふと目をやると卓上にはなんとタッチパネルが…。

 “ロ”の字口のカウンターとぎこちなくもひたむきな留学生バイトとのやり取りがさくすいの“妙”だと思っていたのだが、どうも、タッチパネルはその後者の“妙”を半減させてしまうようにも感じる。まぁ、時間短縮・業務円滑・経費削減という利点が店がわにはあるだろうし、変にからんでくる酔客も多いので、それを回避できる点でもタッチパネルは有効なのだろう。客がわにしてみれば操作に慣れるまでがしんどいが…。

 酒はホッピーセット・中いちおか(わり)。つまみは海老カツにまぐろの山かけ。小腹も空いていたのでごはんセットも注文。お通しはわらびとたくさんの煮付け。締めて1620円なり。「さくすい」の圧倒的なコストパフォーマンスの高さは健在であった。

 今日のお題は“13日金曜”にする。結局、列車の運転再開に時間はそれほどかからず、ガラガラの終電内でほろ酔い(善酔い)浮遊感を味わうことができた。みずほ台店が閉めてからはご無沙汰していたが、次回は腰を据え「さくすい」で一杯やりたいとも思った
posted by 彦左小路郎 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 埼玉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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